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2015年 09月 10日
台風すごかったですが みなさまご無事? どうぞお気をつけて 垂れ幕のしまわれた歌舞伎座で昼の部を拝見 清水観音のシーンで梅玉さんがワイヤー技を使われたのにぶったまげました 梅玉さん!飛ぶんだ・・・みたいな そしてそして菊ちゃんです! 昼の部では菊ちゃんが琴を弾くという情報はキャッチしていましたが なにせ初めて見るお芝居!50年前にやったっていうんですよ そりゃみなさん初めてに近いですよねぇ 仮に50年前に見てたとしたって覚えている?? ワタクシはおそらく、いや間違いなく無理です というワケで情報の少ないお芝居でしたが これがまた、夜をしのぐ残酷で重いお話 ザックリ言うと実のお父さんが20年ぶりにわが娘に会いに来て 主君の身替りに死んでくれと娘とダンナをバッサリ切る あら?2行で終わっちゃったわ コレを2時間かけてお芝居にしていますので見どころ満載ですが あまりにむごすぎというかストーリーに救いがなくて衝撃的でした で噂の琴ですが弾きます!菊ちゃんなんだかビミョーな十二単衣もどき羽織って (でもこれは実のお父さんがわざわざもってきてくれてる・・・悲・・・) 俄仕立てのお姫様になって(その5分前までは田舎の絹問屋の娘さんでした) 育てのお母さんが都から来た実のお父さんと都へ帰るのだから最後に弾いて お母さんも砧で合いの手するから、 と なんとついたての向こうには真っ白な上下でハラ切る覚悟のダンナがいて 自分も殺される(それもお義父さんに)そこで弾くのは悲しい音色 育てのお母さんはこんなおめでたい日に何で悲しい曲をと不信がる お母さん!いくら衝立あったってわかるでしょ?気配とか!! 菊ちゃんの琴の音にあわせて義太夫の三味線がかぶりますから 聞きほれるということにはなりませんでしたし シーンもそんな想像を絶する状態ですので聞き入るというよりも あーココで弾くんだって感想です 育てのお母さん:つい立:(琴弾く)菊ちゃん、(刀片手の)お父さん、(真っ白衣装でハラキリ刀手にした)ダン ナという並びですよ!もうお話についてゆくのが精一杯です あと 菊ちゃんが結っている髪をおすべらかしに下ろすんですけれど 似合うよとお父さんに言われてちょっとうれしそうに恥ずかしがる姿と 最初の登場シーンで花道から出てくるとき藤色のもっと薄い紫の着物に 赤い御所解柄のような帯が鮮烈にきれいだった ああいう赤い帯欲しくなっちゃったよ あと 最後の最後に身替りで生き残ったお姫さまに早替して出てきたときの美しさ 写真のミドリ色のお着物は殺される直前まで着てました 妹背山の苧環でお三輪ちゃんが着てる色ですね 今月は昼も夜も女形の菊ちゃん!ウツクシ! お芝居としては 昼も夜も主君の為に身内を身内が身替りとして差し出す話 昼は父が娘を 夜は母が息子を どちらも考えられない価値観です しかしそれをお芝居にしてお客さんの涙を誘うというのは すごいことですなぁ
by trintrin
| 2015-09-10 08:11
| 音楽・観劇
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